日本の政財界の有力者の師弟が集まる私立百花王学園で、学園の支配権を巡って争われる物語を描いた「賭ケグルイ」シリーズのアナザー・ストーリーが「賭ケグルイ・双」シリーズ。
本編のシリーズで蛇喰夢子のパートナー的な役割を演じる「早乙女芽亜里」を主人公にして、夢子が学園に転入する前の時が舞台となっています。
【構成と注目ポイント】
構成は
第1話 早乙女芽亜里という女
第2話 所有する女される女
第3話 狙われる女
となっていて、ストーリー的には転入生である「早乙女芽亜里」がクラスを支配しているゲスな生徒からギャンブルを挑まれるのは、本編と同じ展開ですね。で、本編で蛇喰夢子に絡むのは、トイ・メーカーの跡継ぎ・皇伊月なのだが、この「双」シリーズでは「愛浦心(あいうらこころ)」という女の子。まあ、こんな髪くるんくるんで友好的な態度でやってくるのは腹黒い敵キャラに決まってますね。
で、この女の子に芽亜里は「大富豪」の時間短縮版ゲームに誘い込まれ、見事に負けて大損をしてしまいます。そして、返済猶予を頼む芽亜里に「愛浦」が示す態度は「駄目ぇ〜〜」と嘲る態度で、読者の怒りを煽られてきますね。もちろん、芽亜里の前に足を出して「舐めろ」と言う、定番の主人公辱めプレイも出現するので、芽亜里ファンはここらで怒りを滾らせてくださいな。
で、一回負けた後、仕返しに転じるのが、このシリーズの読みどころで再度、同じカードゲームで「心」に挑戦します。ただ、「愛浦」のほうは、すべてのカードがお見通しとなるイカサマをしっかりしかけているので、余裕灼灼なのですが、
このカードは切り札になる。大事にもっていて
という芽亜里の発言をきっかけに逆襲が開始されます。
彼女が愛浦の裏をかいて嘲弄して勝利し、決め台詞の「ばぁぁ〜〜かっ」が出る辺りは、まあスッキリしますなー。なんか、このあたりの爽快感を味わうために、このシリーズを読んでいる気がします。
ただ、この勝負の話を聞きつけて、ボスキャラが登場してくるのは、お決まりの展開で、今回のひとまずのボスキャラは、生徒会役員で風紀委員長の「聚楽幸子」という女生徒です。
本編のほうでは、この風紀委員長は、狂乱キャラ炸裂の「生志摩妄」がやっていたので、夢子が転校するまでにこの人は卒業してしまったのかもしれませんね。
で、彼女の陰謀で、第二図書準備室で賭場を開いてい文芸部長・戸隠雪見と利用権をかけてギャンブルを始めることとなります。さて、この勝負の行方は・・・といったのが本巻の第二の山場ですね。
で、この賭場をかけた勝負に勝った後、今後のシリーズで、芽亜里を仲間に引き入れようと画策する生徒会執行役員・壬生臣葵が登場してくるのですが、ここから先は本書のほうでお読みください。
【レビュアーから一言】
今巻で、芽亜里の噛ませ犬的な役割をする「愛浦心」ですが、後の巻で再び、芽亜里を陥れようと卑劣な勝負を持ちかけてきて、コテンコテンにやっつけられてしまい、クラスのメンバーから仲間はずれにされそうになる、という失敗をやらかしてしまいます。
優越感丸出しで、負けると感情ダダ漏れ、というかなり面倒くさいキャラなのですが、この正直さは、本編の皇伊月に似た感じで当方は結構好きなキャラです。
ただ伊月のように主人公をアシストするキャラに変身するかどうかはちょっとわかりません。できれば、何度も主人公にちょっかいをかけて逆襲される、いじられキャラに育ってくれると嬉しいのですが・・・。
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