あらすじと注目ポイント
その夫はIT系の研究職なのだが家で食べる食事は和食、しかも飯と味噌汁と焼き魚しか食べないという変化を嫌う「理系科学者」の典型なのだが、その彼の服から毎日違う食べものの匂いがする、というもので、奥さんは他の女の家で食事と浮気をしているのでは、と疑っているんですね。
そして調査を進めた明智五郎は、旦那が昼休憩に、若い娘のアパートに毎日のように通っていることをつきとめます。しかし、時間が短いため、昼食をともにするだけで肉体関係はないように思えることを、伝えたのですが、それを聞いた妻の行動は・・・、といった展開です。
犯行に及んだ妻の
セックスと食事ってどちらが大切なのかしら
どんな夫婦でも年をとればセックスなんてしなくなる
でも食事は、どちらかが死ぬまで続く、大事な夫婦の営みだわ
といった発言はなんか説得力がありますね。第一話は、犯行を自供した妻の自殺で決着がつくように思えたのですが・・・、と二重の仕掛けがされてますね。
続く第二話では、高級ホテルでアベックの死体が発見されます。この犯行現場の近くで会員制の食事会を開いていた明智五郎が早速駆けつけて、というお気楽な設定なのですが、ここで、このシリーズで明智の引き立て役を務める「上遠野警部」と「高橋刑事」が登場します。高橋は東大出のキャリア、上遠野は叩き上げといった設定のようですね。キャラ的には、ミステリーものの引き立て役の典型的な役づくりになってます。
で、このアベックの死因は、シアン化合物による中毒死とわかるのですが、彼らが食したのは、ルームサービスのモーニングだけで、刺激の強いシアン化合物を犯人はどの食べ物に仕込んで、どうやって食べさせたのかが、この話の推理のキモですね。
ネタバレ的なヒントは「りんご」で、これがこの事件の本当の動機に結びついてきます。
そして、この殺人事件の実行犯として登場するのは、なんと第一話で登場した「あの女性」ということで、どうやら明智五郎は、とんでもない殺人鬼、自称「マグダラのマリア」を生み出してしまったようで、この女性が今後、このシリーズで彼のライバルとなってきますね。
【レビュアーから一言】
もともとは、明智の事務所のあるビルの下でキッチンカーを出していたため、彼が常連となり、おかげでいつも弁当代をツケにされてしまっている「小林一号」こと「小林苺」(テレビドラマでは小柴風花さんが演じてますね)なのですが、車を免許も持たない明智にいいように助手兼ドライバーとして使われてます。ただ、犯行現場に変装して潜入したり、明智との妙な掛け合いで推理を引き出したり、と「良い味」だしてますので、このシリーズの注目株ですね。
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