一也は、美少女刀剣使いと対決するー浜田よしかづ「つぐもも」4〜6

2021年3月5日金曜日

つぐもも

t f B! P L

母親ゆかりの帯である正絹爪掻本綴袋帯「あやさくら」が年月を経て意識をもつようになった付喪神「桐葉」と、彼女の”ご主人さま”的立ち位置のはずなのだが、完全に下僕扱いされている主人公「加賀見一也」、一也の幼馴染で学級委員長のメガネっ娘女子「近石千里」、古事記に一行しかでてこない影の薄い古代神「くくり姫」とその従者の巫女・黒曜をメインキャストにして、ひきよせられてくる妖怪や人の想いが結集した「あまそぎ」といった怪異を、加賀見一也は「すそはらい」として調伏していく、コメディータッチの「陰陽師」物語の第4弾〜第6弾。


構成と注目ポイント


第4巻 美少女刀剣使い「すなお」現る


第4巻の構成は


第15話 金山さん

第19話 ある日の加賀見家

第20話 こぶし 1

第21話 こぶし 2

第22話 仇

第23話 はだかふとん

コミックハイ!出張版


となっていて、最初にページ数の関係で第3巻から外された第15話がこちらに収録されてます。


話的には、公園から追い出され、行く場を失っていたところを加賀見家に居候することになった、くくり姫たちが、生活資金を借りすため、金貸しの「金山毘売神・たぐり」のもとへ出かけて、借金をするため神経衰弱ゲームにひきずりこまれる話です。これが単純な神経衰弱ではなくて、札を揃えると記載されている「権利」を得られるというものなのですが、その札には「借金できる権利」だけではなく、かなりエゲツナイ権利もありまして・・・という筋立てです。第19話の、加賀見家の「くくり姫」たちの暮らしと一緒のお楽しみください。第15話の絵姿は少々「ご禁制」ものなので、ここは、第19話の「水ようかん」に感激する「くくり姫」を紹介しておきましょう。


第20話からは、いよいよ、一也のライバルとなる「すそはらい」候補の「皇すなお」が登場します。彼女は、一也の学校に現れて、力いっぱい一也をぶちかます、という衝撃的な登場をします。彼女は、日本刀の付喪神・虎徹を使う、別の土地の「すそはらい」だったのですが、わざわざ一也の住む上岡までやってきて、一也を追い出して、上岡の地の「すそはらい」の座を奪うつもりです。


というのも、彼女の兄もすそはらいをしていたのですが、強力な「あまそぎ」に負けて殉死。その仇を討とうとしていたところを、一也の母親の「奏歌」に先に退治されてしまったので、「奏歌」の力を超えるために激しい修行をし、何度か挑戦して破れてきたという経歴の持ち主です。それがしばらく経って上岡にやってくると。奏歌はすでに亡くなっていて、頼りない息子が跡目を継いでいたので、ブチ切れた、という経緯です。


一也にしてみれば、いいがかりそのものなのですが、まあ成り行き上から、一也とすなおの戦いの火蓋が切って落とされます。


第5巻 「すなお」と「一也」の対決。すなお敗れ、虎徹破壊


第5巻の構成は


第24話 決戦前夜

第25話 夢の中へ

第26話 すなお対かずや 1

第27話 すなお対かずや 2

第28話 すなお対かずや 3

第29話 すなお対かずや 4

コミックハイ出張版 モテモテフレグランス


となっていて、地力では完全に劣る「一也」の特訓が始まります。


しかし、土地神・ほのかと手合わせをする「すなお」の様子を見ると、少々の特訓ではとても勝ち目がないような気がしてきます。


その実力差はとても大きく、新しく習得した「からみだま+らせんつづり」も防御されてしまいますし、間合いをあけて攻撃する予定が、間合いを遥かに伸ばしてくる技「二爪」のもとにあえなくつぶされてしまいます。しかし、実力では劣っていても、付喪神の「桐葉」を「パートナー」として扱っている一也にとっては、「道具」として扱う「すなお」はどうしても負けたくない相手のようで、無茶なことを承知で、あえて不利な状況となる、間合いを自らつめていくのですが・・・ということで、


勝負の行方は原書のほうでお読みください。少しネタバレしておくと、一也がこの土壇場で習得する「かみがかり」と「すなお」が土地神のはなつ劫火・天火をしのいだ「秘剣 はばきり」との一騎打ちなのですが、付喪神を「道具」として扱ってきた「すなお」の弱点が露呈します。


第6巻 「すなお」は「かずや」に交際を申し込む


第6巻の構成は


第30話 ごほうび

第31話 記憶

第32話 うそこん1

第33話 うそこん2

第34話 かずやの拳

姉妹アンソロジー


となっていて、「かずや」と「すなお」の死闘が終わってしばらくして、「すなお」の実家・皇家に招かれた「桐葉」は、玄関から外にぶっ飛ばされている「すなお」に出会います。


ぶっ飛ばしたのは、「すなお」の母親で、皇流剣術の継承者・皇すずりで、どうやら、皇家はこのお母さんが完全支配しているようです。


「すなお」が流派を継ぐためには、「その相手を亡き者にする」か「その相手と結婚するか」、どちらかの方法でないと継承できないということで、

わたしとつきあって

という方向を選択することになります。まあ、可愛らしいお嬢さんなのですから、「かずや」もあながち「イヤ」ではないのでしょうが、断ったら

断ったら

アンタを亡き者のする方で

解決を図るわよ

ということなので、選択の余地はないようです。本巻は前巻までの二人の死闘のあとのちょっとした「箸休め」として、二人のぎこちない「イチャイチャ」を楽しんでくださいな。


さらに最終話の「かずやの拳」では、今までの「すそはらい」で、彼の強さがとんでもなくパワーアップしている様子を確認してください。


レビュアーから一言


第4巻と第5巻の「すなお対一也」編は、今までのストーリー展開に比べて、バトル・シーン、アクション・シーンがかなり多いので、ビジュアル的にかなり楽しめる筋立てとなっています。特に、一也とすなおが「すそはらい」として習得した「技」の数々が惜しげもなくでてくるので、ここは要チェックだと思います。

さらに、お色気シーンもパワーアップしていることを付け加えておきましょう。


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