「恵那」ちゃんは、冬キャンをなめて、あわや凍死の危機を迎える ー あfろ「ゆるキャン△ 5・6」

2020年6月13日土曜日

ゆるキャン△

t f B! P L

女子高生たちが、集まってキャプキャピと料理をしたり、夜のテントの中でしみじみ語りあったりする姿を描くことによって、「キャンプ」そのものの印象をガラッと変えるとともに、「冬キャン」の魅力を世に出し、「キャンプ革命」といってもいい効果をもたらしたマンガシリーズ『あfろ「ゆるキャン」(芳文社)』の第5巻と第6巻。


前巻で千明、あおいの「野クル」メンバー+恵那+リン+ぐび姉顧問のフルメンバーでのクリスマス・キャンプのその後、年末年始の「リン」の静岡ソロキャンと、バイトで稼いだお金で盛り上がる「千明」+「あおい」+「恵那」の冬の山中湖キャンプの様子が描かれます。調子に乗り過ぎると落とし穴が待っているというのを千明たちが知る展開でもありますね。


【構成と注目ポイント】


まず第5巻の構成は


第24話 師走のお仕事、みんなのお休み

第25話 大晦日のソロキャンガール

第26話 一年のはじまり

第27話 海と湖とたなぼたキャンプ

第28話 改めて思ったこと

第29話 へやキャン△


となっていて、第5巻では皆が、キャンプの資金稼ぎでアルバイトが忙しいのと、年末年始にかかるために、キャンプに出かけるのは「リン」の「静岡キャンプ」のみ。当初は伊豆へ行く予定だったようですが、正月の混雑を避けて「御前崎」から「磐田」のキャンプ場への行程です。


このキャンプでは、山のない「梨っ子」らしく(心の中で)「海」に感動したり、第3巻で温泉に入った駒ヶ根の「霊犬早太郎」が山越えをして悪さをしていた化け猿を退治した後に「霊犬悉平太郎」として祀られている「見付神社」にお参りしたり、掛川で「抹茶ティラミスと緑茶セット」をいただいたり、となんか女の子らしいキャンプですね。

そして、リンちゃんが「磐田キャンプ場」でつくる「年越しそば」は、インスタント麺をつかったものながら、ソバにナメコをいれて煮込み、ネギ、のり、白身魚フライ、玉子をのせた「鴨だしなめこそば」で、美味しそうな出来上がりです。


ところが、この後、山梨のほうで雪が振り、峠が凍結してしまい、「リン」はバイクで山梨に帰れなくなってしまし、祖父が迎えにくるまで、静岡に滞在せざるをえなくなり、「なでしこ」と一緒に、「なでしこ」の祖母の家に泊まることとなる、という展開です。静岡での「まったり」感は本書のほうで。


このほか「リン」がソロキャンプについて

クリスマスキャンプの後、一人でキャンプして

あらためて思ったよ

同じ「キャンプ」でも一人だとまったく別のアウトドアだって

見たものとか食べた物のこととか

一人でゆっくり物思いにひたったり

何ていうか

ソロキャンプは寂しさも楽しむものなんだって

とあらためて魅力を再認識するのが印象的です。


続く第6巻の構成は


第29話 バイトのお金で何を買う

第30話 ランプとカイロ

第31話 カリブーくんとキャンプチェア

第32話 雪国の鍋と山中湖

第33話 大間々岬の冬

第34話 ストーブを囲んで

番外編 へやキャン△


となっていて、年末年始のアルバイトで、キャンプ費用やキャンプ用品の資金を稼いだ、千明、あおい、恵那たちは、地元のキャンプ用品店・カリブーで、キャンピングチェアなどお目当ての品を購入して、山中湖へと冬キャンにでかけます。ここで、彼女たちから送られてきたLINEをみて、雪は降らないとはいえ気温は低い現地の様子に、「大丈夫か」と心配するのは、さすが冬キャンなれしている「リン」ならでは、ですね。


大間々岬キャンプ場の湖畔で、買ったばかりのキャンピングチェアでくつろぎ、ラジコンを飛ばす人を見物したり、他のキャンパーの連れてきているコーギーと戯れたりと、三人なのですが、夕暮れ近くなると、「リン」の予感通り思いもかけない気温低下です。


そして、カイロも少ししか準備しておらず、薪を買いそびれた彼女たちは、あわや凍死か、という状況に陥るのですが・・・、ということで、詳しくは本書のほうで。

「リン」から連絡を受けた鳥羽先生も駆けつけるのですが、結局は「ぐび姉」の本領発揮というところも興味深いです。


【レビュアーから一言】


第5巻。第6巻は、「なでしこ」がアルバイトが忙しくてキャンプに不参加のせいか、「キャンプ飯」はそんなに多く出てこないのが残念なのですが、オススメなのは、気温に低さにあわや凍死しそうになった大間々岬キャンプ場で、助けてくれたキャンパーのテントでご馳走になるきりたんぽ鍋とモツ鍋のシーンでしょうか。


温かいテントの中で、安心して団らんする彼女たちの姿がなんともほんわかします。

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