意識の慮外にあった古代マケドニアが以外に面白い ー 岩明均「ヒストリエ 4」

2015年7月23日木曜日

ヒストリエ

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第3巻に続く第4巻のほとんどは、エウメネスが成長し、青年時代に入った頃のパフラゴニアの話がほとんど。

収録は

第30話 パフラゴニアにて・7
第31話 パフラゴニアにて・8
第32話 パフラゴニアにて・9
第33話 パフラゴニアにて・10
第34話 パフラゴニアにて・11
第35話 パフラゴニアにて・12
第36話 オデュッセウス
第37話 レスボス島ー生物研究所・1
第38話 レスボス島ー生物研究所・2

となっていて、第3巻に続いて、エウメネスが遭難後育った、ボアの村を襲うティオスの支配者の長男ダイマコスとの戦闘の話が中心。

このボアの村の攻めかかるダイマコスの私軍を撃退するため、数々の作戦を立て、村人の戦闘部隊を指揮した、というのが、以後マケドニアでのエウメネスの軍隊指揮の基礎になっているという設定なので、ここはそこここを点検しながら、エウメネスの活躍を堪能すべきところであろう。

その作戦というのが、堀に残っていた浅瀬を活用したり、ギリシア人を偽って敵陣に潜入したり、ギリシア歩兵の弱点を突いたり、といった小気味よさがある。

そして、ダイマコスが命を落とす原因が、エウメネスが村人のレクチャーしていたヘロドトスの歴史やイリアスといったギリシア文化であったというのも、皮肉なところか。

そしてギリシア文化のおかげといえば、ボアの村を、村人のことを慮って離れざるをえなかった、エウメネスの行動の根底にあるのは、彼のオデュッセウスへの憧れゆえんおあであろう。

ということで、物語は、第1巻の最初の方、エウメネスとアリストテレスの出会いにつながっていくところで、「今」が始まるのである。

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