この「信長のシェフ」は動の巻と静の巻があるようで、この13巻はどちらかといえば「静の巻」
といってもドラマがちんたらしているというわけではなく、兵と兵がぶつかりあう戦乱ではなく諜報戦、心理戦の部類が展開されているというもの
出来事的には、武田勝頼が徳川領に侵犯を初め、信長はと言えば、上杉謙信が動かないように同盟を固めたり、官位を受ける代わりに蘭奢待の切り取りを強要したり、といったところで、そこそこドラマは展開しているのだが、やはり戦乱がないのが「静」の印象を強くしているのであろうか。
料理的なところで読みどころは大酒飲みの上杉謙信への献上物のところ。
献上物の難物は2つあって、一つは京の絵師、狩野派の洛中洛外屏風絵図の入手と火入れのの酒なるもの。なにやら、かぐや姫の無理難題っぽくなってきたのだが、この二つが上杉謙信が京に攻め上るのを留めるのであるから、やはり贈り物は大事というところか。
そして、もちろん屏風(屏風に込められた暗喩、という意味ですよ)が上京を断念させる一番の原因ではあるのだが、切れ味がよくて良いのが、興福寺の火入れの酒が手に入らなくての窮余の日本酒をつかった献上酒と武田信玄の上洛の際の様子を謙信が聞いての感想のところ。
酒好きで信玄の良き宿敵であった”謙信”の姿がなんとも味があるです。
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