ネロはローマに留まり、プリニウスはアフリカへ、ということで、物語はここで大きく二つの流れになっていく。二つに分かれる物語の様子を反映しているかのように、プリニウスのほうは、地中海の青い海を経て、太陽の照りつける白い砂漠の中を行くに対し、ネロのほうは、明るく見えて実は陰の多い街なかでの物語の展開である。
【構成と注目ポイント】
構成は
36.ミネルヴァ
37.アフリカ
38.ウェスパシアヌス
39.フテラ
40.セネカ
41.デセルタ
42.クラウディア
となっていて、最初は、ネロの「プラウティナ」捜しが始まるところでスタート。
ネロはローマに留まり、プリニウスはアフリカへ、ということで、物語はここで大きく二つの流れになっていきます。二つに分かれる物語の様子を反映しているかのように、プリニウスのほうは、地中海の青い海を経て、太陽の照りつける白い砂漠の中を行くに対し、ネロのほうは、明るく見えて実は陰の多い暗い街なかでの物語の展開です。
【構成と注目ポイント】
構成は
36.ミネルヴァ
37.アフリカ
38.ウェスパシアヌス
39.フテラ
40.セネカ
41.デセルタ
42.クラウディア
となっていて、最初は、ネロのブリタニア出身の女奴隷「プラウティナ」捜しが始まるところでスタート。
ネロに捕まった後の扱いは、彼女に惚れてはいるにもかかわらず、愛玩物としてのもので、地下室に監禁して、愛憎こめてのDV行為が続く、ということでプラウティナの受難は続きますね。
この時、神に救いを求めて、プラウティナが壁に呪文のような文字(多分「クリスト」ってな表記だと思います。魚の姿が垣間見えますからね)を書いていることが、ネロの疑心暗鬼をさらに助長するのですが、このあたりは、ローマ大火がキリスト教徒のせいにされた心理的なものを暗示しているようです。おそらく、こうしたキリスト教徒を不気味に思う感情は、当時のローマ市民のほとんどが持っていたんじゃないだろうか、と推測します。
そして、ネロの新しい妃・ポッパエアの産んだ娘が、生まれて間もなく若死にした後、ローマを揺るがす大惨事がおきるのだが、詳細は次巻。
一方、プリニウスのほうはアフリカの属州総督・ウェスパシアヌスのところでしばし休憩。総督は趣味で広大な畑でキャベツを栽培しているのですが、本書によると、当時キャベツは野菜であるとともに二日酔いの薬であったらしいですね。
この後、プリニウスはウェスパシアヌスのところでローマの近況についての情報を入れた後、サハラ砂漠へ。
ここであの、宇宙人のような「洞窟画」に出会うのだが、このへんはかなりのフィクションでしょうな。
【レビュアーから一言】
今巻でプリニウスはローマを遠く離れ、アフリカへ向う。当時「アフリカ砂漠」のずっと向こうには奇妙な人間や動物たちが沢山生息している、と言われているとされていて、まあローマ人にとって未開の地、今の時代では宇宙に飛び出すぐらいの気持ちでしょう。
ローマでの陰鬱な出来事の話と異なって、このあたりの冒険譚にわくわくするのは当方だけでなく当時の人もそうだったのではないでしょうか。
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