いよいよ「東京藝大」入学試験。パリピの「八虎」は突破できるか?=山口つばさ「ブルーピリオド」4~6(アフタヌーンKC)

2023年8月22日火曜日

ブルーピリオド

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 金髪ピアスのパリピ男子高校生が、突然、絵画の道にはまりこみ、東京藝大受験や画家修業へと進んでいく、絵画系スポ根マンガ『山口つばさ「ブルーピリオド」(アフタヌーンKC)』の第4弾から第6弾。

前巻までは、美女系女装男子・鮎川龍二によって美術部に引きずり込まれ、そこで森先輩の絵を見たことから急遽、東京藝大へと志望変更して、美術系予備校にも通い始めた主人公「矢口八虎」だったのですが、今回はいよいよ藝大受験本番の時を迎えます。


あらすじと注目ポイント


第4巻 藝大1次試験始まる。八虎を受験室でハプニングが襲う

第4巻の構成は

13筆目 メンブレ半端ないって
14筆目 楽しんじゃう力
15筆目 1次試験開始
16筆目 脳汁ブシャー

となっていて、共通1次試験が終わり、藝大受験生にとっては、本当の本番である実技を試される1次試験が近づきます。

圧倒的な技術力の不足に落ち込む一方の「八虎」なのですが、家族全員が東京藝大という藝術エリート・桑名マキにしてもそのプレッシャーは相当なようで、予備校の同級生が摂食障害と睡眠不足で入院してしまう様子を見て自分のメンタルを保っていたという自己嫌悪に襲われています。

もっとも、「八虎」は腕全部に蕁麻疹が発症してきている状態で、そのストレスは桑名異常であることは間違いないようなのですが、ここで指導講師の大葉のアドバイスが何かは原書のほうでご確認を。まあ、DQNなやつに見せかけて、実は人の顔色が気になる「八虎」にとってはアドバイスされてもなかなか身に付かないものではあるようですが・・・。

そして、いよいよ1次試験が始まります。

「八虎」の受験する「油絵科」の課題は「自画像」。パリピに見せかけていながら、実は真面目な努力家という自らを振り返って、その二面性を表現しようと考えるのですが、顔のスケッチをしている最中に、前の受験生(後に藝大で同級生になるのですが)が後ずさりしたせいでイーゼルが倒れ、それに立てかけていた鏡が落ちて割れてしまう、というハプニングが起きます。突然のハプニングに動揺する「八虎」だったのですが、これが意外に思ってもみなかったアイデアをもたらしてくれることになります。

一方、日本画科を受験している「龍二」のほうは、課題を見るなり全く取り組もうとぜず、キャンバスに大きな「×印」を書いて退場してしまいます。

「八虎」を藝大受験に引っ張り込んだ「ユカ」の心境に何が起こったのか?、それは次巻以降で明らかになっていきます。


第5巻 「藝大」を辞退した女装男子「ユカ」を「八虎」は救うことができるか?

第5巻の構成は

17筆目 ほんまにキモいわ
18筆目 さまようナイフ
19筆目 らしくねーよ
20筆目 俺たちの青い色
21筆目 まさかの敵、襲来

となっていて、1次試験終了後も、2次試験に備えて博物館で気晴らしの見学とみせかけた課題をこなさせられている「八虎」」たちなのですが、大葉教室で合格したのは「八虎」「桑名マキ」「橋田悠」の三人です。

2次試験を前にして、油絵の課題に取り組む「八虎」だったのですが、「ユカ」の芸大1次試験辞退のことを知って慰めようと「ユカ」に会う「八虎」だったのですが、彼から「(八虎は)溺れている人に救命道具は持ってくるが飛び込んで助けようとはしない」という批判を受け、激しく動揺しています。

彼の「海に行きたい」という要請をきいて、藝大2次試験を明後日に控えながらも、「ユカ」と一緒に海べりの町へ泊りがけで向かう「八虎」だったのですが・・という筋立てです。ここで、それぞれが自分の裸像を描くことになるのですが、これが2次試験で意外なアシストになるのですが、この時、「八虎」は知る由もありませんね。

そして、「ユカ」と海べりの宿へ行って、ある意味吹っ切れた「八虎」はいよいよ2次試験の時を迎えるのですが、画材を抱えて試験会場へと向かう「八虎」の体をいままでのストレスと睡眠不足の集積が襲い・・という展開です。


第6巻 大頭痛に襲われた「八虎」は藝大2次試験を突破できるか?

第6巻の構成は

22筆目 2次試験開始
23筆目 こっから2次試験開始
24筆目 色づき始めた自分
25筆目 後悔はない

となっていて、2次試験の課題は「ヌードモデル」とアトリエ内を組み合わせて自由に描け、という課題を三日間で仕上げるというものなのですが、今までのストレスと睡眠不足が激しい頭痛となって襲ってきた「八虎」は1日目は全く集中することができず、実質2日目からのスタートとなってしまいます。

しかし、この逆境が幸いしたのか、試験の2日前に「ユカ」といった海べりの宿で描いた自己裸像の「頼りなさ」をヒントに課題を仕上げていくともに、いつもなら苦手とするであろう「スケッチブック」の課題も、普段の「八虎」とは違った乱暴さを発揮して乗り越えていくのですが、その詳細は原書のほうで、

そして、いよいよ合格発表の日。大葉教室で合格したのは「八虎」ただ一人という結果なのですが、ほかのメンバーの今後は?という展開です。


レビュアーの一言

第6巻で、「東京藝大受験編」があ終了し、次巻以降は大学に入学しての画家修業が中心となる展開なのですが、「八虎」より才能も経歴もある「桑名マキ」が落ちてしまったのはちょっと意外な展開でした。

まあ、ここは予備校の夏期講習のコンクールの優勝者のジンクスという「ヒント」がでていたのと、1次試験のあたりから妙に「八虎」に味方するシチュエーションになってるな、と思ったら、これが「死亡フラグ」だったんですね。

ただ、次巻以降で「再起」の兆しがほのめかされているので、「桑名マキ」ファンも安心してくださいね。

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