高橋葉介「もののけ草紙」壱〜四

2016年8月24日水曜日

高橋葉介

t f B! P L

 本シリーズの「もののけ草紙」はお座敷芸人の「手の目」が幼い頃から、成長して妖艶な女芸人となり、弟子ができ、「手の目」自体は姿を隠し、といった展開で進んでいくのだが、氏のシリーズ物によくある伝で、脈絡をもって進んでいくのだはなくて、突然「手の目」が成長して登場したり、弟子の「 」が男の子から女の子に変わったりといった具合で、このへんが高橋葉介漫画に馴染めるかどうかの試金石でもあるのだろう。


時代設定的には昭和の戦争直前のあたりから戦後まもなくといったところで、世の中がざわつき、さらには今までの価値観が根底から崩れる時代で「魑魅魍魎」も出現しやすいところを選ぶあたりは手練の技でもある。そして、その時代の持つ(と私が思っている)怪しげな風情を巧みに活かしながら、セピア色の調子で描かれているので、グロテスクな部分も何かしらお伽話、どこか遠いところの噺として読ませるところが、氏の作品の魅力でもあるのだろう。

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