「信長のシェフ」1〜3巻

2016年8月23日火曜日

信長のシェフ

t f B! P L

 設定は、JINで定番となった、現代人が過去の時代にタイムスリップしてしまい、その時代に歴史的なイベントに巻き込まれていく、そしてひょっとするとタイムスリップした主人公の行動が歴史の分岐点になったりして、といったもの。


こうしたタイムスリップもので肝となるのは、スリップする時代と、主人公の職業といったところで、その時代が刺激的であればあるほど、そして主人公の職業のその時代とのミスマッチ具合が大きいほど面白い設定になるのだが、この「信長のシェフ」の場合、紛れ込む時代が戦国、しかも時代の風雲児 信長の京都上洛のあたりから、主人公はフランス料理のシェフといったところで、設定としてはかなり良い出来。


で、タイムスリップした後は、戦国時代にはありえなかったと思われる女刀匠との出会いや、信長の家臣との交流、それも正直な忠義者で有名な森可成(森蘭丸のお父さんであるな)であったりとか、それなりの奇手が用意されている。


そして、信長の京都上洛から朝倉討伐の前が、この1〜3巻の舞台で、信長が絶頂から谷底に堕ちて苦労した時代を丁寧に描いているのもなかなかのものありますな、ふむふむ、と頷く次第。


とりわけ、信長や秀吉を主人公とした歴史小説なのでは、甘ちゃんの若殿っぽく描かれることが多くて損をしている浅井長政が、家族思いではあるが。信長のしっかりとした、常識人のパートナーとして描かれ、その彼が、信長を裏切るには、信長の常人が付いて行くには難しすぎる先進性を伺わせるあたりは、「ほう」とうならせる。


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