さて、「信長のシェフ」の18巻は、信長軍と本願寺軍との戦のその後。以前、砦に足止めされている明智光秀軍へ織田勢の救出の動きと、本願寺勢の攻め。そして、その間で信長の暗殺を狙って策謀を巡らす果心居士と、その黒幕の松永久秀、といった具合で、やはり、戦国モノの醍醐味は戦闘と陰謀にあるな、と実感。
収録は
第150話 毛利を止める策
第151話 商人を動かす料理
第152話 毛利と花琳
第153話 いざ、果心の元へ
第154話 光秀を縛るもの
第155話 凡庸の将
第156話 それぞれの望み
第157話 垣間見た風景
となっていて、信長から、毛利軍の牽制を命じられた主人公の「ケンが、さるところに出向いて、料理の腕を使って任務を果たすところから始まって、果心の策謀の阻止、そして史実どおりの、本願寺勢へ向かう信長の単独行と本願寺勢の籠城というのが本巻。
毛利軍の牽制をするために、堺で知り合った明国の商人を使うのだが、彼女を動かすのが、現在、高級中華料理の定番となっている食材。本来なら、もう少し後の時代にその価値が見出されるものなので、このあたり時代改変になるんでは、という懸念は野暮というものか。
今巻の注目人物は、曲者の「松永久秀」で、スキあらば寝首を掻こうとするのが習性となっている武将の悪どさが「素敵」に描かれていて、圧巻は、明智光秀立てこもる砦に織田信長が向かった時に、信長を裏切るのは形勢が悪いとみると、突然、本願寺を攻めるという、変わり身の速さは、さすが稀代の梟将の面目躍如ですな。
さて、最後の方、謀略破れた果心居士こと「松田」と、本願寺勢が石山に籠城する過程で取り残された「瑤子」はともに、織田勢の捕虜となる。あわせて、「ケン」も、信長を狙った本願寺の敗残兵の銃弾を受け負傷し、意識を失う。果たして、三人の運命は・・・ということで次巻へ続くのであった。
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